時には成り行きを見守ることも必要
「トラブル対応の実情」 項目
2.「時には成り行きを見守ることも必要」![]()
wrote. サンハイツ吉田 管理者

行政書士明和事務所
行政書士 吉田 重信
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なにか問題が起こっている時には、
ついつい自分から相手に突っ込みを入れたくなるのが人の常だ。
これは指摘しなければ本人も気付かないし、直さないだろうという、
フォローアップの気持ちから出てしまうものでもある。
でもさ、言われて直したことってのは、
やっぱりその人にとっては普通とは違う状態なんだよ。
あくまでも他人の感覚に従っただけのものに過ぎないから、
乱暴な言い方になるが、指摘で直したことはその後も指摘し続けなければならなくなる。
それに自分が指摘しなければというのは、
結局のところ、相手に対する信頼度が低い証でもあるんだ。
だから、指摘ってのは当事者に特有のストレスを与える行為にもなり得る。
大家にしても借主にしても、
こういったアクションは極力、避けるようにしておいた方が無難だ。
じゃあ、実際に起こっている問題に対してどうしたらいいのか、という疑問は残るだろうが、
これに関してはしばらくの間は本人の選択に委ねてみるのもアリだろう。
もちろん、起こっている問題の類型にもよる話でもあるが、
今どうにかしないと他に波及するものでもなければ様子をうかがってみた方がいい。
人って案外、問題をそのまま放置することもできない生き物なんだよ。
単純に忙しくて、今は気が回っていないだけということもあり得るんだ。
そういった場合は状況が落ち着いてきたりすると、
相手の方から対処していこうと動き出すような事例も往々にしてある。
身近な関係性におけるトラブルは、
極力はそうやって相手の自主的な意思に委ねるようにした方がいい。
自主性というのは、自らを省みるということでもある。
これは指摘による解決とは真逆のもので、
相手自らが己の行為を問題と感じて解決しようとする意思があるということだ。
したがって、そういった流れによって解決に至った物事には、
その後に改めて再燃したりする可能性が極めて低いという特徴がある。
そうであってこそ、本当の問題解決と言えるだろう。
だから直接指摘なんかするよりも、
相手が自らそうしようとして解決に至る形が望ましい。
場合によっては、相手が自分で気がつくよう促す形で、
外的なアプローチ方法を考えたりすることも必要になってくるだろう。
全ては、相手には自らを省みる能力があるという信頼が根っこにあった上での対応だ。
逆に本コンテンツを読んで、今更、そんな対応はできないと感じたのであれば、
それは既にあなたの相手への信頼がないゆえのことなので、こういった形での解決は難しい。
そういう場合は、厳しく現実的な対応をする以外に道はないだろうね。
でも、やはり賃貸関係では、それは極力避けなければならない事態だろう。
信頼というのは、鏡のようなものでもある。
これは相手への信頼がないゆえに相手からの信頼もなし、ということで、
それゆえにトラブルを大きくしてしまっているような事例は、実のところ少なくないんだ。

wrote. サンハイツ吉田