商品の価格や報酬額の決め方
「屋号やルールの取り決め」 項目
2.「商品の価格や報酬額の決め方」![]()
wrote. サンハイツ吉田 管理者

行政書士明和事務所
行政書士・宅地建物取引士
吉田 重信
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自分で事業や新しいことを始める際には、
なにをいくらで提供するのかを具体的に考えなければならない。
すなわち、価格、報酬額の設定だね。
費用は顧客がある意味ではもっとも関心を示す部分であるから、
ここに対する気遣いはより強く行って然るべきだ。
ただ、費用を受け取る側の事情もないがしろにしてはならない。
いい仕事をするためには、ちゃんとそれに見合った報酬設定も必要なんだよ。
モチベーションが上がらず嫌々こなす仕事なんか、
顧客にとっても自分にとってもなんのプラスにもならないからやめちまった方がいい。
つまり、価格設定を考える上では、
内と外の両面の事情を考慮してゆく必要があるということだね。
「安ければ安いほどいい」
デフレの時代ではこれが当たり前の考え方であったけれど、
近年ではこの考え方は受け入れにくくなりつつもある。
安いものは安いなりの理由があるという考え方が、大分定着してきたからね。
今の時代では極端に安かったりすると、
かえって顧客に不信感を与えてしまう事にもなりかねないんだ。
だから、まず外的な事情を見て価格を決めるにあたっては、
安さなんかで勝負しようと考えたりしてはいけない。
事業がある程度の時期にきて、
競合相手なんかが出てきた際には価格競争を検討する余地もあるとは思う。
でも、初手でそれをやるのはダメだ。
いきなり価格競争をやらなければならないということは、
商品が既存のものであったりして、価格以外に勝負できるところが薄いからだろう。
手厳しいことを言うようで恐縮だが、
初手からそれをやらなければならないというのならば練り直した方がいい。
それは市場荒らしにもつながる行為だからだ。
事業の動機が既存の場を荒らして旨味を吸い取ることだけというのならば、
そういった活動を支援することはできないな。
対外的な要素をもって価格を決める際には、
似たような商品やサービスにおける価格の相場を調べておくことが重要なんだよ。
それをヒントにして、顧客を含めた外部が納得できるような価格を作っていくんだ。
賛否はあるだろうが、僕は基本的に一人勝ちを狙うような事業設計は、
事業のプランとしては破綻していると考えている。
自分さえ良ければそれでいいという考えの下で回すのは、
ただの集金システムでしかない。
なんにつけても、市場には選択の余地があってこそ健全と言えるからな。
その上で、勝てばよろしい。
内的な事情における価格設定では、自分のなにを軸とするかが重要だ。
それは時間であったりする場合もあれば、労力であったりする場合もあるな。
価格に変換する軸を決めた上で、
それに対して職務を行う上でかかる単位から逆算して価格を決めるといい。
面倒くさい言い回しになってしまったからわかりやすい例えで説明するが、
時間を軸に決める場合は自分の「時給」を設定してみるんだ。
自分の時給を7000円と設定した場合、
引き受けた仕事をこなすのに営業時間の半分がかかるようであれば、
7000×4(8時間営業として)で28000円程度。
概ね、30000円程度が妥当ということになる。
この時給設定を決めるにあたっては、自分が納得できる数字にすればいい。
そこに対して「安すぎる」というイメージがあるようでは、
冒頭で言った通り、モチベーションが上がらず嫌々仕事をこなすことになりかねない。
だから、自分が自分から給料をもらうことを想像した上で、
承知できる価格を設定するんだ。
そうすれば、おのずと具体的な数字ができあがってくる。
重要なのは外的にも内的にも負荷を作らない数字を設定することだよ。
奇抜なことが好まれやすいご時世ではあるが、
事業は一過性のものではないから、長くやっていくつもりならば流動性を意識することだ。
これは価格なんかの数字においてもそうなんだよ。
軋轢とストレス。
流れを害しかねない要素はあらかじめ特定した上で、
それに触れなくて済むように設定しておくんだ。
数字は理系の世界の産物なんだけれど、
人を触媒とすることで文系の解釈が必要になるのはなんとも興味深い話だよね。
wrote. サンハイツ吉田