安易に固定費を増やすのは厳禁!
「事業資金のやりくり」 項目
2.「安易に固定費を増やすのは厳禁!」![]()
wrote. サンハイツ吉田 管理者

行政書士明和事務所
行政書士 吉田 重信
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事業を行っていく上では、経費はどうしたって出るものだ。
金を使わなければ金が入ってこないという世界でもあるから、
これについては必要なものと割り切って、あまり委縮はしない方がいいだろう。
ただし、経費として支出するものにも性質の違いがある。
それは一過性のものと、定期的にかかる費用。
所謂、固定費というものだ。
この違いは経費の扱い方の面においても非常に重要だから、
支出を検討する上では事業者として必ず抑えておかなければならない。
一過性のもの、要はその場で支払って終わってしまうものについては、
今、それに支出できるかで考えてしまっていい面がある。
それが本当にプラスになるのかどうかも確かに重要だが、
懐事情を勘案した上で、支出して問題ない状況ならば決断してしまってもいいだろう。
無駄金になるんじゃないかと考える人もいるかもしれないが、心配はいらない。
事業って面白い性質があって、
使った金に関しては、完全にゼロ、無駄ってなることはまずないんだ。
なんらかの形で、使った分の何割かはちゃんと戻ってくるようになっている。
宣伝費なんかで想像すると、なんとなくわかるだろう。
それでプラスになるかマイナスになるかの話だね。
マイナスになったならば、それはうまくいかなかったということで、
また次の勝負所を探せばいい。
だから新しい分野ややり方の開拓等、単発的に行う勝負事については、
一過性の支出で行うようにした方が望ましいということだ。
これと対比して、固定費のかかる支出は切り返しに融通が利かない。
なにせ、大抵の場合が契約なんかで、
一定期間はサービスも支払いも止めることができなくなっているケースがほとんどだ。
一度、始めてしまうと、やっぱりやめたいと思っても身動きが取れなくなってしまう。
そして、その間も支出は出続けることになるわけだから、
どうあってもプラスに転じることのない分野でこれをやってしまうと悲惨な結果になる。
そういう風に初めからこちらを焦げ付かせるつもりで、
敢えて売り込んでくる悪質なサービスもあるから注意しなければならない。
胴元の妖しいフランチャイズ契約なんかが、それにあたる。
昔、流行った在宅ワーク募集の広告なんかもそうだね。
仕事をするための機械や教材のリース契約を求めるが、
実際には一切、仕事を回さない金を抜くためだけを目的とした契約だ。
主婦なんかがよく引っかかって、一時期、社会問題にまでなったな。
ああいうのは最終的に本部が儲かればよろしいという事業者を食い物にする商売だから、
初めからどうやってもプラスにできないようになっている。
こういうのは事業のさらなる躍進を夢見ている者の足元を見る商売だから、
アテになんかしちゃあダメだよ。
やはり自分の事業は自分が主導性を持って回せるようにしておかなければ、
経費の支出や資金繰りの面においても健全とは言えない。
だから固定費のかかる支出に関しては、
基本的に今、そして今後に渡っても本当に必要なものに限って検討すべきだろう。
新しい分野への進出や、さしあたっての路銀を稼ぐ目的で支出を行う固定費は、
本当に必要であり、且つ、金額の低いものを選択しなければならない。
どうしてもそれが必要、若しくはやりたいけれど金がかかるってんなら、
時間と手間をかけても自分でやった方がいいよ。
僕もそう思うから、物件の修繕とかサイト作成なんか自分でやっているわけ。
固定費の支出は一過性のものと違い、今現在における懐事情はあまり勘案すべきでない。
事業者にとって、定期的な金の流出は人質にもなり得るからね。
長く経営を続けていくためには、
そういう弱味を作らないようにしておくことも大切なことなんだ。
wrote. サンハイツ吉田