新しいことを始める際に考えるべきこと
「事業開始前における注意点」 項目
1.「新しいことを始める際に考えるべきこと」![]()
wrote. サンハイツ吉田 管理者

行政書士明和事務所
行政書士 吉田 重信
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自営業ってのは自由だから、始める理由は皆、一様ではない。
自分の得意分野を活かそうという動機であったりする場合もあれば、
世間の情勢を見て、商機と感じて起業したりする人等、その動機は様々だ。
基本的に動機に至っても自由な世界だから、
人様に迷惑をかけるような目的でもなければこの点はなんだっていいだろう。
しかし、定形が存在しない自由な世界というものは、
一見、なんでもアリなように見えて顕在化しにくい縛りのある世界でもある。
法令上の制限なんかもそうなんだけれど、
業界内での一般常識とか、取り扱う商品や社会問題に対する初歩的な考え方とかね。
旧態依然としたものが一律に良いものだとは思わないけれど、
なにかを始める際には過去に積み重ねられた仕組みや知恵はちゃんと学んでおかないといけない。
これはそうした上で、自分の事業にそれが必要かどうかを検討するものだ。
たまに初手から常識を打ち破る、みたいなことを言って、
これまでになかった切り口をウリにして業界に躍り出るような者も見かける。
しかし、こういうのはガワが奇抜なだけで中身が伴っていないケースがほとんど。
王道、というか基本をしっかり押さえていない段階で打ち破れる常識など、
個人的には存在しないと考えている。
要は、実際に己が優れているのではなく、
対比をもって既存の卓をこき下ろして優れているように見せているだけだね。
決して長く続けてゆけるような事業スタイルではないから、
こんなことをするくらいならば地道に基礎を学んで自力をつけた方が遥かによろしい。

上の画像はちょっとイジワルかなぁ、とは思うけれど、
一般論としてセオリーに沿わないやり方はそれだけ負荷が大きいと考えるのが当たり前だ。
手間暇だけの話じゃなくて、外圧とかの意味合いも含めて、な。
だから、敢えて新しいやり方に手を出すというのならば、
その負荷と対応を事前検討しておくためにもやはり基礎固めはしっかりやっておくべきだろう。
自営する場合はそういった基本ルールをしっかりと把握した上で、
自分の所ではどうするのかということを、自分の責任で決めなければならない。
そのためにも、どの世界で、どんな風に勝負するのか決めた後、
まず最初にすべきことは、なにがルールや常識に反する行為なのかを把握することだ。
所謂、ボーダーラインを探る、ということだね。
これはあくまでも僕の自論だから異論のある方々もいるであろうが、
己でなにかの定義やルール作りをする上では個人的には一番の近道だと考えている。
やりたいことのために必要なことだけを調べるのではなく、
その世界でやってはならないことを徹底的に調べ、自分の立場をはっきりさせる。
すなわち、その範囲内であれば自由にやってよろしいという、
己が勝負できる土俵を明確にする作業だね。
これによって自分がどこで、なにで、勝負をするのかもよりはっきりしてくるから、
己の事業の商品やサービスに対する広報面でも一味違ってくるだろう。
そしてこの手の事を把握しておくことは、
事業になにかトラブルが起こった際の対応でも重要な意味合いを持つ。
外容ルールや常識すら把握していない状態だと、
クレームや違法性の指摘等、サービスに対する是非を問われた際、毅然と対応できない。
長く事業を続けていると、こういった壁にぶち当たる時期は必ず訪れる。
だからルールと常識に対比して、
土俵上での自分の立場を把握しておくことは事業を続けていく上で必須だと言っていい。
なにか新しいことを新しい形で始めようとしている人は特に、だね。
この手の地固めをしっかりしている人は、
仮にルールや常識が変わるレベルのことが起こったとしても、早々、揺るがない。
いくらでも、それに合わせて変化してゆけるからね。
稼ぐ稼がないはひとまず別として、長く生き残りやすいタイプだと思う。
wrote. サンハイツ吉田