賃貸入居後に発生した問題にはどのように対応すべきか

入居後に起こる問題への対処法

 

「トラブルへの対応」 項目

1.「入居後に起こる問題への対処法」

2.「口頭注意は意味のない行為なのか」

3.「和解は必ず書面にしておくこと」

4.「念書に法的効力はあるのか」

5.「特約をトラブルにしないためには」

 

wrote. サンハイツ吉田 管理者

行政書士明和事務所

行政書士 吉田 重信

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賃貸関係で起こりうる問題は、人為的なものから自然に起こるものまで様々だ。

 

それに対して原因を探り、問題個所をはっきりさせた上で、
誰に責任があったかというアプローチの仕方を望む人は少なくないだろう。

 

今のご時世では、特にそういった傾向にあるね。

甘い顔をしたり知らない体でいたりしたら、
その分、損するだけという考えが一般的に浸透しているからだと思う。

 

しかし、管理上ではそのようにしてはうまく回らないような事例もある。

ある程度の大岡裁きが必要になる事態は起こり得るんだ。

 

例えばだけれど、前の借主による電気料金等が未払いで、
新しい入居者が入った後に発覚したような場合を考えてみてもらいたい。

 

名義のついている債務なのだから、
支払いは名義人である前借主が行うのがスジだろう。

 

でも、ここで大家が自分の責任じゃないから、と考えてしまうのはダメだね。

大なり小なりによって対応に違いは出てくる話ではあるのだけれど、
基本的に自分の地所内で起こった問題は大家がどうにかしなきゃならない問題でもある。

 

ライフラインは各部屋に依存する問題でもあるから、
未払いによる供給停止等の不利益は新しい入居者が被ることになるんだ

 

だから法的な責任関係とかじゃなく管理人の責任として、
安心して入居していられる環境整備という軸で考えることも時には必要だろう。

 

 

 

 

実はこの事例は僕が若い頃に借りて住んでいた賃貸で、
実際に起こったことなんだよね。

 

 

「わかった、じゃあ今回は俺が支払っておくよ。それでお互いにスッキリしよう」

 

これは当時お世話になっていた、その賃貸の大家さんの弁だ。

 

 

ご年配で年季の入った人だったから、やっぱり腰の据わり方が違ったね。

 

もちろん、過去の債権は新しい借主には無関係とか、
債務者を探したり、債権者に債務者に請求するよう促したりすることはできたろう。

 

でも、そんなことをしている間、借主は常に不安定な状況に晒されることになる。

それが物件そのものの不信につながり、
退去や別件でのトラブルを引き起こすような場合もあるんだ。

 

だから、あれこれとゴチャゴチャ抜かしたりせず、
問題があるのならばこの場で解決しようという気風は大事だと思うんだよね。

 

あの大家さんからは、そういうのを学ばせてもらった気がするな。

 

どちらが悪いか、誰が悪いかという一般的な責任観念ではなく、
どうすればうまく収まるかという視点で考えることが管理業では重要なのだろう。

 

 

もちろん、程度にもよるけどな。

借主が悪意である場合は論外だし、ハナからそういうのを期待してテキトーしてもらっては困る。

 

賃貸に限らず、なににおいてもそうだが、
こちらの揚げ足をとって甘えようとする者には厳しい対応が必要なのは当たり前だ。

 

 

要はメリハリの問題なんだよ、こういうのは。

 

賃貸業も商売だから甘い顔ばかりはしていられないが、
自分の都合や利益だけを考えていては顧客から引かれてしまう。

 

 

身を切るべき場面では躊躇なく切ってみせることが、借主との関係をより強固にする。

 

リスクを背負える者でなければ、顧客からの信頼は得られないということだ。

 

 

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