抜きん出た利点などかえって邪魔になる
「自主管理するための基礎知識」 項目
6.「抜きんでた利点などかえって邪魔になる」![]()
wrote. サンハイツ吉田 管理者

行政書士明和事務所
行政書士 吉田 重信
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不動産関連では普通と違うことはかえって警戒される。
なにか特別な事情があるのでは、と、勘繰られてしまう因子にもなり得るんだ。
だから、他の物件と比べて変わった設備や特別な対応なんかをウリにしたとしても、
物珍しさで閲覧者は増えたりするかもしれないが、入居希望者は遠ざけてしまうだろう。
部屋割りとか水回りとかトイレとか、
当たり前のものが当たり前のようにあって使えることがなによりも大事なんだよ。
そこに特別なものを要求するような人は意外と少ないんだ。
これは生活を営む場であれば特になんだけれど、
変わった場所や他とは事情の違う場所に住んでいるってのは話題になりやすい。
若い内から家を建てたり、いかにもな豪邸に住んでいたりする人は、
それだけで周りからやいのやいのと言われたりする。
賃貸とはちょっとベクトルの違った話だったかもしれないが、
注目や話題にされやすかったりする立場ってのは思っている以上にメンドクサイんだ。
みんな生活圏内で、自分を特別視なんてしてもらいたくないんだよ。
だから物珍しい物件は面白がって見に来られたりはするかもしれないが、
その実、入居率は著しく下がる傾向にある。
これでは意味がないだろう。
それに、事情が違うってのは、
裏を返すと一般的な常識で対応ができないということでもある。
オール電化や付帯設備の割引サービスなんかは、
トラブル時の業者が指定されていたり、店を利用しなくなった場合は不便でしかなかったりする。
最初は便利で面白いと思うかもしれないが、慣れてしまったらそれまでだ。
利点に注目されなくなった賃貸は、
かえって不便なところが目立ちやすくなるという特性もある。
結局、インパクトのある場ってのは、人が生活をするような場所ではないんだよね。
若い内は、それでもいいのかもしれないが。
一時期、そういった変わったサービスを売りにしたような賃貸情報も出ていたけれど、
結局、この手の物件では入居者は定着し辛いだろう。
まあ、話題性はあるだろうから入居者は流動し続けるかもしれないが、
人の出入りが激しい物件ってのは管理する側からしたら疲れるだけでしかない。
だから賃貸で本当に求められるのは、
基本的に当たり障りのない物件だと思っておいた方がいい。
今のご時世、借り手に困っている大家も少なくないから、
入居者が入らないとついついそういった抱き合わせみたいな商法に走りがちになる。
しかし、それによって色付きになった物件は、
かえって入居者が引いてしまう要因にもなりかねないんだ。
変わったことなんて、しなくてもいい。
余計な意識をせずに済むことが賃貸では重要なんだよ。

続き 「管理する上での心構えと考え方 法律問題か社会問題かを見極めよ」 ![]()
wrote. サンハイツ吉田