契約を守ろうとするのはペナルティを恐れているからではない

最後にものを言うのは求心力

 

「トラブル対応の実情」 項目

1.「言わぬが花は通らない」

2.「時には成り行きを見守ることも必要」

3.「最後にものを言うのは求心力」

 

wrote. サンハイツ吉田 管理者

行政書士明和事務所

行政書士 吉田 重信

・管理者プロフィール

・お問い合わせ

 

 

賃貸契約において交わした約束に関しては、
破った際のプレッシャーをもって円滑な履行を促すものと考えている人も多い。

 

実際のところ、保証人や期間延長による家賃の倍額徴収なんかは、
そういった背景から存在する規定だとも言える。

だからプレッシャーの存在によって、
契約の履行が担保されている面があることについて否定はしない。

 

しかし、プレッシャーが履行確保の第一義的な理由になっているかについては、
今の社会状況から見ると大いに疑問が残る点ではある。

 

事実上の問題としてバンザイする選択肢が身近になった今のご時世では、
当事者が本気でブッチするつもりになったら、法的なプレッシャーはあまり意味を成さない。

それを背景とした履行確保では限界があるんだ。

 

もちろん、こういった選択肢は切羽詰まった上でのことで、
平時にいきなりそこに飛び込もうとするような者なんて、まずいないだろう。

 

当たり前のことだが情報社会化によって選択が身近になったというだけで、
それを行ったことによるペナルティが緩和されたわけではないからな。

 

だから、これはそういったものを承知しなければならないほど、
当事者が状況的に追い詰められている状態の話だね。

でも、契約事故が起こるのってそういう状況でもあるから、
なまじこういった事例は契約時に想定しないで放置できるようなことでもないんだ。

 

 

要は、非常時をも想定した上での履行確保に関しては、
ペナルティによる圧力を第一義的な手段として考えていてはダメということだね。

 

それは状況によっては、切り捨てることができるものでもある。

 

 

ゆえに、当事者には安易にそういう選択に走らずにいてもらう必要があるわけなんだけれど、
その動機になり得るものはなんなのかというと、お互いの求心力

 

結局のところ、平時における履行の確保は、
当事者間の情義によって担保されている面が大きいんだ。

 

この人と揉め事を起こしたくないなという感覚が、
どんな状況であったとしても約束だけはちゃんと守ろうという動機につながる。

それがなければ、どうにかしようという意思すら湧いてこないだろう。

 

僕自身も賃貸入居中に仕事を失ったりしたこともあったけれど、
自分の都合で大家さんに迷惑かけたくないから、と選り好みせずにすぐ働いたよ。

完全に切羽詰まってしまったらどうしようもないが、
切羽詰まらせないためにはそういった動機で手早く動くことが一番大事なんだ。

 

これは自分が大家の立場になった今も変わらない。

気が付いたことは、日頃から早め早めに対処するようにしている。

 

 

その動機はやっぱり、

 

自分の都合で人に迷惑をかけるわけにはいかないという、
相手の立場と存在に対するリスペクトだよ。

 

 

それがあるから、机上の空論でしかない「約束」に本当の意味で血が通うんだ。

 

 

法的な強制力ってのは、案外、人の感覚の内では軽いんだよ。

近年の投資型大家の対応なんかによく見られがちな傾向でもあるが、
そこさえ固めておけば安心と考えてしまっている人は多い。

 

でも、そういう管理は今後ますます通りにくい話になってくるだろう。

 

 

 1.「言わぬが花は通らない」

 2.「時には成り行きを見守ることも必要」

続き 「不動産に関わる専門業者 不動産仲介業者の必要性」 

 

 

関連書士業務

 

 前項目 「設備関係の取り扱い」

次項目 「不動産に関わる専門業者」 

 

wrote. サンハイツ吉田

・管理者プロフィール

error: Content is protected !!